伝統技の応用を学ぶ組手型
伝統技の応用稽古は、伝統的には「約束組手」で行われてきました。IBMA極真会館では、伝統技のみならず新しく技を取り入れるために、また取り入れた技を活用し、さらに空手技を発展させていくために、応用組手型の体系があります。
組手型には多様な応用組手型がありますが、型に内在する原理原則を追及して行けば共通項があります。特に伝統技の活用(応用)を学ぶ組手型は護身術の技(護身技)として効力を発揮します。
なお、IBMA極真会館空手道における伝統型の修練とは、古典の勉強のようなものです。ただし、その意義は、進化を続ける組手技と伝統技との間の共通項を探求すること。また、伝統技を組手稽古の中に活かすことです。ゆえに単なる形だけを追求する伝統型の修練は、拓心武道では実施しません。
組手型(形)について
IBMA極真会館空手道では、今後も伝統技のみならず、新しく取り入れた格闘技、武術の技の原理を「組手型」のなかに包含し、改良を加え体系化して行きます。古流でいうところの約束一本組手や三本組手という稽古法と組手型の修練法には共通点もありますが、その精緻さが異なります。ゆえに、組手型の修練を単なる「技の使い方の修練」だと軽く考えないでください。その眼目は、技に内在する本質、そして生命力を掴み取るものです。
伝統技の組手型修練の前に必ず覚えておきたい基本的な伝統技(攻撃技)
- 前屈立ち上段追い突き
- 前屈立ち中段追い突き
- 前屈立ち上段逆突き
- 前屈立ち中段逆突き
伝統技の応用に必要な極真空手の伝統技、他
- 手刀上段挙げ受け
- 諸手手刀上段挙げ受け
- 掛け
- 諸手手刀上段受け
- 裏拳打ち
- 足払い
- 手刀切り落とし
- 掻き分け受け
応用組手型/伝統技の応用/伝統型分解〜更新途中
種別1 | 種別2 | 修練項目/応用組手型/伝統技の応用/護身術 | |
打 |
対上段追い突き | 上段挙げ受け | 上段追い直突きに対し「上段挙げ受け×上段逆直突き」 |
打 |
対上段追い突き | 上段挙げ受け | 観空(応用組手型/伝統技の 活用) |
打 |
対中段追い突き | 中段内受け | 中段追い直突きに対し「中段内受け×逆上段直突き」 |
打 |
対中段追い突き | 中段内受け | 中段追い突きに対し「中段内受けx順中段下突き×逆上段肘打ち」 |
打 |
対中段追い突き | 中段内受け | 中段追い直突きに対し「逆中段内受け×逆上段直突き」 |
打 |
対中段追い突き | 中段内受け | 中段追い直突きに対し「中段内受け×逆上段直突き」 |
打 |
対上段追い突き | 中段内受け | 上段追い突きに対し「手刀上段挙げ受け×掛け崩し×逆上段直突き」(伝統技) |
倒 |
対中段追い突き | 中段内受け | 中段追い直突きに対し「順中段内受け×裏入り身落とし」 |
投 |
対中段下突き | 手刀受け | 中段下突きに対し「手刀下段巻き込み×引き崩し投 げ」(伝統技の活用) |
投 |
対上段追い突き | 手刀上段挙げ受け | 上段追い突きに対し「諸手手刀上段挙げ受け×腕回し投 げ」(伝統技の活用) |
倒 |
対上段追い突き | 諸手手刀上段受け | 上段追い直突きに対し「諸手手刀上段受け×手刀切り落と し」 |
倒 |
対上段追い突き | 諸手手刀上段受け | 上段追い突きに対し「諸手手刀上段受け×掛け崩し(引き 崩し)」 」 |
倒 |
対上段追い突き | 上段外払い受け | 上段追い順直突きに対し「上段外払い受け×入り身落し」 |
投 |
諸手掴み | 掻き分け受け | 諸手掴みに対し「掻き分け受け×逆中段膝蹴り×足払い」。 |
打 |
対上段突き | 伝統型分解/掛け受け | 臥龍受け |
倒 |
対抱え込み | 伝統型分解/護身術 | 背後からの羽交い締めに対し 「入り身落とし」(伝統技の 活用/制遠鎮の分解) |
倒 |
対中段追い突き | 伝統型分解/肘受け | 中段追い直突きに対し「入り身・肘受け×裏拳打ち×足払 い」 |