TS方式の簡単説明
TS方式とは?
TS方式とは、別称「HITTING方式」とも言います。突きや蹴りの打撃技によって「有効打撃」を競い合い、打撃技の攻防スキルを磨き高め合う組手並びに競技方式です。
TS方式には複数のスタイルがあります
- ヒッティング・極真スタイル(顔面への攻撃なし、ただし蹴り技は可)〜基本スタイル
- ヒッティング・拓心道スタイル(防具使用・顔面への攻撃可)〜基本スタイル
- ヒッティング・キックボクシングスタイル(グローブ、防具使用・顔面への攻撃あり)〜基本スタイル
- ヒッティング・スティック(短棒を使った競技法〜準備中)
- ヒッツィング・フリースタイル(2あるいは3のスタイルに投げ技も可としたスタイル〜準備中)
◎極真会館増田道場の一般稽古においては基本スタイルとして1と2のTS方式の1と2を採用して組手稽古を行います。ただし、講習会などで他のスタイルを学んでいただきます。また、今後特別クラスを設置したいと考えています。
防具の違いによって、有効になるスキルが変わります。その違いを受容することで、競技者の心身により柔軟な感覚を養い、普遍的な身体感覚と理法を体得させます。
TS方式の基本ルール
打撃技(突き・蹴り)が「ヒットポイント(指定部位)」にクリーンヒットすれば「技有り」となり、ポイントが加算されます。〜上段への技あり→手技2点、蹴り技3点。中段への技あり→2点。下段への技あり→1点。イエローカード→相手に1点を加算する。
- 勝敗は「ポイントの多さ」で決まります(完全ポイント制)。
- 見た目の印象や審判の主観に影響される「ダメージ」では勝利判定をしません。
- 防具を使用し、安全性を高めています。
- ダメージの少ない競技形式なので、体格差の影響を軽減でき、技術の精度や攻防スキルといった「感覚」を公平に競えます。
- 危険な打撃技の競技や組手を繰り返し行うことが容易になり、子どもから高齢者まで幅広い層にも適した修練法を実現します。
目的と特徴
- TS方式は、「攻撃技術」と「防御技術」をバランスよく高めることを目的としています。
- 打撃技の精度を高める(当てる技術)。
- 防御技術を高める。
- 攻撃技と防御技を組み合わせた「応じ技(OujiGaeshi・応じ返し技)の習得できる。
- 競技を通じて、攻撃技術だけでなく戦術の運用、すなわち思考力も養うことができます。
TS方式空手武道競技とは?〜より簡単に
- 正確な突き・蹴りの「攻防スキル」を競い合う競技です。
- 「技有り」によるポイントで勝敗を決定します。
- 反則があれば相手にポイントが加算されます。
- もし打撃で戦意を喪失した場合は「一本」となり、即試合終了。
- 通常は、試合終了時点のポイント差で勝敗を決定します。
※ 詳細な競技規程は「デジタル空手武道教本」に掲載されています。
TS方式空手武道競技は、別名「HITTING/ヒッティング」とも呼ばれます。
↓注意:以下の図はイメージです。現在は点数は改定されています。中段への技ありは全て2点。下段の技ありは1点です。
リンク
- TS方式空手武道競技規定
- TS方式の解説
- TS方式ベーシックスタイル練習風景(研究科)
- 拓心武道メソッドについて
- 組手型一覧
- 2019−8−19掲載/2019年11月、競技規程を一部改定しました。