身体を拓き心を高める〜拓心武道

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整身(せいしん)

整身(せいしん)

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 技を出し切った後、元の態勢に戻ること。元の態勢とは、中立的な身構えのことである。ここでいう中立的な身構えとは、次の攻撃、また防御など、さまざまな変化に速やかに対応できる態勢と言っても良い。また身体の態勢は、即、心の状態にもつながる。ゆえに心の態勢も整えることが重要である。それらのことを含んだ概念を「整身(せいしん)」という用語で表す。

 なお、TS方式の組手法の基本修練においては、「自然体組手立ち」を基本の身構えとしている。ゆえに基本修練においては、攻撃の後、自然体組手立ちに戻る。すなわち腕構えを上段の腕構えに速やかに戻すこと。

 

【補足】

 拓心武術の基本組手技の突きは拳を突くと同時に拳をすぐに元の位置に戻すことを基本としている。拳で突きを作ったあと直ぐに拳を元の位置に戻すのは、一つは突きを作った後に隙を作らないためである。突いた後、相手が同時に放った技が隙に到達するかもしれない。また、組手修練では相手は一人だが、拓心武術は複数の相手との攻防も想定している。ゆえに、自己の身構えをすぐにより中立的な状態に心身を戻し、整える必要があると教える。

 さらに言えば、組手修練では、連撃を4連打までとしているが、それは5連打を行えないということではない。拓心武術は、身体的な持久力と技があれば、相手を殲滅するまで、攻撃を連続する準備を想定する。しかしながら、拓心武術の組手修練における「連撃」の活用の目標とするところは、一撃ごとに体勢を崩すことなく、次の攻撃を繰り出せる状態を維持することである。つまり、一か八かの如く、技を乱暴に用うこと。相手をノックアウトすれば良し。という攻撃は良くない攻撃法だとする。一撃と一撃の間が惰性ではなく、瞬間瞬間において、最善の間合い、攻防を選択できるよう、日頃から意識するのである。それは4連打を行う際も同様である。

 先述した一か八かでも相手をノックアウトすればよし、というような打撃は、拓心武術の理念とは異なる価値で行う行為である。拓心武術の理念は、天地自然の理法を知ること。自他一体の道を追求することを目指している。
 故に組手修練では、「制心」「制機」「制力」を絶えず念頭に、相手を傷つけることを極力避けるように技の威力を制御(コントロール)して用いる。また、それができる心と身体を創らなけれなならない。

 補足を加えれば、「整身」とは技が決まったことをアピールする間違った「残心」の所作・概念とも異なる。「整身」とは残心の概念同様、拓心武術の修練において、意識し実践する戦いの原則でもある。

残心について

 

補足2〜連係技を出す場合

 連係技を出し終わった後は速やかに整身を行う。通常、連係技を繰り出す場合、攻撃と攻撃の間をシームレスとするため、身体を整える、また戻す動作が見えないかもしれない。だが、連係技の場合、一つの攻撃を戻す動作が次の攻撃のために活かすようにすることが肝要である。

 より具体的に言えば、攻撃によって生じた反動の力を利用するということだ。すなわち連係技とは、技を繰り出す際の力を次の技に活かす攻撃法とも言える。また、一つの攻撃によってもたらされた相手の崩れを、間髪を入れずに攻撃する攻撃法でもある。

 まとめれば、連係技を作る場合も「整心」を内在させること。言い換えれば、技と技とを合体させる際にもに整身が内在しているからこそ、技をより良く活かすことができるのだ。

 

補足3

 私が整身という概念を作ったのは、極真方式の組手法を行う者の直突きが「押し突き」となる傾向が強いからである。また突きっぱなしになる傾向が強い。

 このような突き方では組み技を使う者や武器を使う者に対しては対応が難しくなる。なぜなら、態勢が崩れやすく、臨機応変に動けないからだ。もちろん、「押し突き」が有効となる場合もあるだろう。しかし、拓心武術の打撃技は、小武器を手にすれば、即小武器による打撃・殺傷技につながるように考えてある。

 小武器を使い、相手を刺す場合、深く刺さなくても良い、浅く刺し、小武器が抜けなくならないように闘うことが基本である。ゆえに突きも素早く引く。そのような突き方が必要なのである。また、引き手を強くする突き方は、素手の場合も技のスピードを増す。また相手の動きに合わせ易くなり、結果として打撃力も増す。その理論に関しては、別のページでより詳しく展開したい。

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