心を高め身体を拓く空手

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増田道場の自習ガイド/2021年6月版

極真会館増田道場の修練体系

 

「身体をき を高める」〜増田 章より

 

   極真会館増田道場の空手武道修練を行うにあたり、道場稽古の予習と復習に役立つ「自習ガイド」を作成しました。本ガイドの掲載されたページを閲覧して、修練内容を復習すれば、上達が早まります。また有段者も自己の技術、技能、理論を見直しをしてください。武道修練とは、弛まぬ自己鍛錬と研鑽のことです。そのことを本道場では「自己の更新」ということがあります。

  武道の深奥は少しばかり稽古をしても掴み切れません。ですが一歩一歩、修練を継続することで見えてくるもの、かつ感じてくるものです。しかしながら、それには自己を見直し、更新するという意志がなければ、単なる体操にすぎません。

  武道修練は自己の探求であり、自己の創造です。ゆえに一人ひとりが自らの身体に語りかけ、その可能性を拓き、同時に心(感性)を高めていくことだと考えています。それが拓心武道哲学です。

  是非とも、空手武道の修練によって、自分自身の可能性と対峙し、自分を活かす道を感じ取って欲しいと思います。本道場は極真空手を基盤としていますが、その修練カリキュラムには、拓心武道哲学とメソッドが組み込まれています。

 

伝統技について

 

 基本伝統技の修練は「その場稽古」「その場移動稽古」「移動稽古」などによって行われます。まずは、そそれらの稽古形態を理解してください。

基本伝統技の「その場稽古」の種類

 

基本移動伝統技の種類

 

伝統型について

 伝統型修練の基本は、基本伝統技、移動伝統技が正しく習得されているかが問われます。そして、最も重要なポイントは「立ち方(伝統技の)」です。立ち方ができていなければ、伝統型の習得はできません。本道場では、伝統的な立ち方の基本を学ぶための「立ち方の型」が設定されています。その稽古を行えば、伝統型の習得に効果的です。

組手技について

 

 

組手型について

 組手型には「基本組手形」「応用組手型」「必修組手型」、などがあります。「基本組手形」は組手技の使い方の原理原則が示されています。「応用組手型」には「基本組手形」に示された原理原則、等を基盤とした応用変化の型が示されています。「必修組手型」は組手稽古を始める際、必ず覚えなければならない組手型です。また昇級審査の試験項目です。

 

 

 

組手理論

 本道場では、組手理論の理解と構築を重要と考えます。ここでいう組手理論とは、組手修練を行うための基盤となる原理・原則、すなわち概念を纏めたものです。組手理論には、技の原理、技の運用の原則が含まれています。それらが概念(組手の)です。理論とは、その概念を活用し、より良い技の運用を目指すための指針であり、増田の仮説です。もちろん、仮説ですから、絶えず吟味を行い、かつ、高次化を目指します。

 補足を加えますと、極真会館増田道場の空手武道修練は、スポーツから取り入れた訓練法があったとしても、スポーツとは異なります。その違いは、原理・原則(概念)が異なるという点です。ただし、原理・原則の中には、スポーツ競技の原理・原則との共通点も見られます。しかしながら、たとえスポーツとの共通点があったとしても、空手武道の独自性を理解していくことが本道場の目標です。

 また本道場では、実技の習得、技能の習得を目指すのみならず、空手武道の理念を掲げます。理念とは「理想のあり方の追求」と言い換えても良いものです。本道場は、理念を念頭に、独自の作法を始め、各空手技術の概念を明確化します。

 本デジタル空手武道教本に掲載された、各種修練用語とは、組手理論を理解するための概念を理解するためのものです。また修練のみならず修道とは、それの用語を理解することから始まると言っても良いでしょう。用語を理解しようとせずに組手や試合を行うことは、単なるエネルギーの発散にすぎません。本道場の修練は、空手道のみならず、自己の心身の認識をさらに深く、更新していくことと言っても良いものです。ゆえに、組手の背後にあると考えられる原理原則を理解し、仮説としての理論を学ぶ、あるいは再構築していくこと。そのような修練を基盤に自己の成長と更新を実現する修道を実践していくことが、拓心武道です。

 修練用語

修道理論

 極真会館増田道場では空手武道を単なる空手技を伝える「場」だとは考えていません。我々が考える空手武道、そして道場とは、空手武道の実技と技能習得の修練を通じ、各々の心身を鍛錬しメンタルタフネスを獲得すること。さらに自他の関係性を活かす原理原則を学び、リーダーシップの基礎を養成する場だと考えています。

 そのような考え方を基に、空手武道の修練を行うことを修道と呼びます。本道場では修練と修道は表裏一体です。そして修道の目標として「リーダーシップ」の養成を掲げています。また上記の表には書かれていませんが、心法を追求することも修道の一つです。本道場では組手技能と組手理論のみならず「修道理論」を理解していない人は、四段位以上の段位認定は行いません(ただし2020年以降)。

◎リーダーシップに関しては以下の「武道人の行動指針」を参照にしてください。

理念について

 道場理念と修練理念は必ず覚えてください。筆記試験の科目です。

修練用語について

 修練用語は以下のページで(今後も追加、更新します)

 

 

 

備考

2021年6月6日: 図表の一部修正

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