一般稽古における組手型(形)の稽古
一般稽古では、伝統技と組手技の技術の応用技術を学ぶために必修組手形の稽古を行います。 →さらに詳しく知りたい方は
以下をお読みください
- 組手型は増田 章が様々な古今東西の武術、格闘技を研究し、空手技と融合させて考案しました。その方の中には、伝統的な日本柔術の技も含まれています。同時に西洋のレスリングやボクシングなど、各種格闘技から取り入れた技も含まれています。なぜなら、組手形(型)の技術は、あらゆる格闘技に対応し、空手技を活かすための技術と原理を学ぶためです。
- 必修組手型(形)について
- 組手型は拓心武道メソッドの中核です。拓心武道メソッドについても学んでください。→拓心武道メソッドについて
組手型(形)の名称の読み取り方
組手形(型)の名称には、読み取り方があります。「読み取り方」を理解すれば、名称を聞いただけで、大体どのような技術で構成されているかがわかります。是非、組手形の名称の読み取り方を覚えてください。 組手形(型)は「仕掛け手」による「仕掛け技」と「応じ手」による「応じ(位置どりのための運足ならびに防御技と反撃技)」によって構成されています。 組手型の名称はその技の構成を増田式の規定法により分類整理しています(この方法は、増田 章の考案、著作物です)。
例1)順上段直突きに対し「入り身×肘受け×上段順直突き」
例1の解説
順①上段②直突き③に対し「入り身④×肘内受け受け⑤×順上段直突き⑥」
- ①の部分は突き技が順か逆かを示している。
- ②の部分は仕掛け技(攻撃技)の攻撃位置。上段/上中段/中段/下段など
- ③の部分は仕掛手の攻撃技の名称。
- ④の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の間合いの調整の仕方を示しています。
- ⑤の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の防御技(受け技)の種類を示しています。攻撃技が2種類(連絡技)の場合、防御技も2種類明記されます。
- ⑥の部分は応じ手が攻撃技を防御した後に反撃する技名を示しています。
例2)逆上段回し蹴りに対し「退き身×小手受け下段払い×逆下段回し蹴り」
例2の解説
逆①上段②回し蹴り③に対し「退き身④×小手受け下段払い⑤×逆下段回し蹴り⑥」
- ①の部分は仕掛け技が順か逆かを示す。
- ②の部分は仕掛技の攻撃位置。上段/上中段/中段/下段など
- ③の部分は仕掛け技の名称。
- ④の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の間合いの調整の仕方を示しています。
- ⑤の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の防御技(受け技)の種類を表しています。攻撃技が2種類(連絡技)の場合、防御技も2種類明記されます。
- ⑥の部分は応じ手が攻撃技を防御した後に反撃する技名を表しています。
例3)(順/逆)上中段直突きに対し「退き身×払い落とし受け×上中段直突き(順/逆)」
例3の解説
(順/逆)①上中段②直突き③に対し「退き身④×払い落とし受け⑤×上中段直突き⑥(順/逆)⑦」
- ①の部分に(順/逆)となっているのは、仕掛手の攻撃技が順突きと逆突きを交互に行うということを示しています。(順/逆)と名称が入っていない場合も同じです。ただし②③の部分の頭に「連絡」とある場合は、順突きと逆突きの連絡技だということを表します。1種類の場合は、②の部分の前、例えば、直突きの前に「順」または「逆」の記号が入ります。もう一つ、(前外と後外)(前内と後内)とあるのは、前外と後外、前内と後内の下段を目標として交互に仕掛け技を出すことを表しています。
- ②の部分は仕掛け技(攻撃技)の攻撃位置。上段/上中段/中段/下段など
- ③の部分は仕掛手の攻撃技名(仕掛け技の名称)。
- ④の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の間合いの調整の仕方を示しています。
- ⑤の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の防御技(受け技)の種類を示しています。攻撃技が2種類(連絡技)の場合、防御技も2種類明記されます。
- ⑥の部分は応じ手が攻撃技を防御した後に反撃する技名を示しています。
- ⑦の部分は、応じ手の反撃技が順と逆の反撃技を交互に行うということを示しています。
IBMA極真会館・修練×修道概要図