身体を拓き心を高める〜拓心武道

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■ 拓心武道メソッドについて

拓心武道メソッド(増田式空手メソッド)について

 

拓心武道メソッドの目指すこと〜増田 章

 拓心武道メソッドとは、極真会館増田道場で行われている空手武道の修練方法の一つです。極真会館増田道場では、極真空手の基本と型の稽古に合わせて、拓心武術の修練(修行)を行なっています。その拓心武術の稽古法のことを「拓心武道メソッド」と言います。

 拓心武道メソッドの目指すことは、拓心武術と極真空手の稽古を老若男女の健康増進、心身強化、また創造性の発揮(認知機能の向上と維持)に役立たせることです。その修練の核になるのは組手法です。組手法を中心とするからこそ、基本技術の修練の重要性が理解できます。またTS方式の組手修練の目指すことは、これまでの空手の稽古で行われてきた組手稽古とは異次元のものです。拓心武道メソッドを体験すれば、そのことを必ず実感できると思います。ただし、その実感を得るには、これまでの空手稽古に対する認識を変えることが必要となります。その点に時間と労力を必要とするかもしれません。それゆえ、時間をかけて、丁寧にTS方式の組手修練の目指す地点を伝えていきます。

 補足を加えれば、組手修錬を行っても、基本技術の生かし方、組手の仕方に対する考究がなければ、ただ悪戯にエネルギーを費やすだけに終わります。また、基本技術の修練のみを行うあり方も、自(自己)と他の関係性に内在する理法を感じ取ることができません。極真会館増田道場では、そのような組手稽古は行いません。

 TS方式の組手法は、「自(自己)」と「他」との交流(為合い)を基盤に、技の意味を考え、それをより良く活用することを基本目標とします。『技を生かすこと」は「自を生かすこと」です。自を生かすとは、究極的には「他を生かすこと」ができなければできないと思います。

 大袈裟に聞こえると思いますが、拓心武道メソッドとは、心身を鍛えるのみならず、自(自己)の認知機能を向上させ、かつ認識を変えることを目指しています。拓心武術の核心には脳科学でいうところの「ニューラルネット」の開拓と活用があります。拓心武道メソッドは、実用的な武術の習得ということよりも、人間が有するニューラルネット機能の向上と維持にその目標があります。つまり、身体のみならず脳も、また身体のみならず心も一緒に鍛えること。それが武術、そして武道修行の最も有意義な活用法だ、と私は核心しています。その前提で考案した修練法が拓心武術、そして拓心武道メソッドです。しかしながら、まだ未完成です。普通の人が観ている勝負は、ほとんどが実力的に自の強い面と他の弱い面がかけ離れていた結果の勝負です。そして強い面が大きい者の勝負は、偶然に他の弱い面が現れ、自の強い面が生かされただけです。道の追求とは、その偶然性を必然とすることを目指すことです。それが「理法の探求」です。

 しかし、ほとんどの人は、相対的な強さの脆弱性と不確実性を実感できていません。挙げ句の果てに、自分を強いと確信してしまいます。また、彼よりも弱くないと安心してしまいます。ひどい認識としては、「強いものが勝つとは限らない」という認識を浅く捉えています。正しい認識は、「いかに弱い面を出さずに、強い面を生かしていくか」という観点なのです。断っておきますが、私は全ての人間が有するであろう弱い面を否定しません。それは強いと見える面があれば、必然的に生じる面だからです。つまり、強い面ばかりが人間の真の姿ではありません。また、人間の弱い面の本質を理解し受け入れることが、ここでいう強さというものを活かす道だと考えています。

さらに言えば、このことを自の問題、すなわち個体の問題のみならず、集団(自と他の集まりとしての)の問題としても捉えなければなりません。要するに、社会の問題も、自の心身の問題のみならず、他の心身との関わり合い方、そのあり方によって、現れる事象だと考えるからです。そのことは、幼少期、そして極真会という空手組織における挫折と懊悩(おうのう)の自体験からの考えです。

 最後に、拓心武道メソッドの目指すことは、「身体の可能性を開拓し、かつ心の機能を高めていく」ことです。我々は、自(自己)の身体を生かし、かつ他の身体を生かしていきます。また、自の心を生かし、かつ他の心を生かしていきます。さらに極真空手を生かし、かつ拓心武術を生かしていきます。そして、個を生かし、かつ公(社会)を生かしていきます。最後に繰り返すようですが、拓心武道メソッドの基盤である拓心武術の核心は「全てを活かすこと」です。(増田 章)

 

 ◎拓心武道メソッドは、より高いレベルの空手武道の修練を行うために、実践的アプローチ(体験、実証)のみならず、理論的アプローチ(仮説の構築とその検証)を重要とします。ゆえに極真会館増田道場では、運動学や解剖学などの知識も取り入れています。

 

 

拓心武道メソッドの枠組み

 

①基本組手技(基本技術)

②組手型(技術を生かす原理原則の習得)

③約束組手(技能を体得するための下地)

④TS方式組手法(技能の向上)

 

解説

①から④まで修練した後、④から①に戻り、基本組手技を見直し、さらに④へと修練していきます。その過程を明確に踏むことです。

以上のような枠組みを持つ修錬方法が拓心武道武道メソッドの要諦です。また拓心武道と言っても良いものです。

その過程を踏まなければ、技術の研鑽、また技能の向上、そして「道との出会い」はあり得ません。

拓心武道の目的は技能の向上ではなく、技術の研鑽と技能の向上を目指す修錬を通じて、自己を生かす理法を体得することです。

そのことを拓心武道的に言うと、「道と出会う」となります。

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