Takushin Budo Method

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第5章 組手法

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本道場の組手修練

 現在、本道場の組手修練は、その拓心武道メソッドの一環である、TS方式(ヒッティング方式)の組手法を採用しています。なお、本道場では極真方式の組手法をTS方式と併立して行っていくつもりですが、現在はTS方式を中心にしています。今後、TS方式が浸透したならば、伝統的な極真方式の組手を行うこともあると思います。

TS方式(ヒッティング方式)組手法について 

 現在、極真会館増田道場の稽古法は、極真空手の基本が修練の基本ですが、組手法は改定しています。その組手法(ヒッティング方式)は、「拓心武術」の組手型を基盤とした組手法です。拓心武術の基本は顔面突きが基本となっています。しかしながら、決して危険で難しいものだとは考えないでください。TS方式は安全性を確保するため防具を活用して組手稽古を行います。その上で、極真空手の組手法の欠点である、顔面突きの攻防、攻防一致の組手技能の習得を目指します。

 本道場は極真空手をさらに高めて行くために、新しい組手法を採用しました。ただし、拓心武道メソッドにおける組手修練は、力に頼るような強引な組手を良しとしません。なぜなら、拓心武道の目指すことは、人間の身体の可能性を開拓し、かつ心を高めて行くことだからです。

 拓心武道メソッドに則った修練は、柔軟な感覚をもつ子供達にとって、有意義な感性教育となるはずです。また、柔軟性を喪失しつつあるシニア世代の方々にとっては、柔軟な感性を取り戻す修練になると思っています。

組手修練のテーマ
  • 理法の体得→「機先を制する原則」、他の体得
  • 組手型の応用と体得→組手型の習得
  • 心技体の統一→「制心」「制機」「制力」の実践
  • 足使いを習得する→運足法の習得
  • 心眼の養成→目付け/心法の体得
  • 心肺機能を強化する→鍛錬稽古の実践
  • 胆力をつける→為合い稽古の実践
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機先を制する原則について

 

拓心武術においては「機先を制する原則」を重視する。

拓心武術では自己存在には自他の関係性における空間的(距離的)かつ時間的な「間合い」と「気(機)の流れ」があると考える。そのことを前提として、拓心武術の修練では、自他の関係において自己を優位とする能力を養成する。

また「機先を制する原則」の実践とは、「先(せん)を活かすこと」「後の先(ごのせん)を活かすこと」「為合い(しあい)の先を活かすこと」の3種である。さらに機先を制する修練を通じ、「先々の先を活かすこと」を到達点とする。

以上、「3つの先」+「先々の先」を意識して戦うことが、拓心武術の修練における「機先を制する原則」である。

機先を制する原則と3つの先(プラス先々の先)の実践

1)「先を活かす」とは、自己の仕掛けの起りを相手に察知されないよう相手より早く、先をとり攻撃する事である。これを拓心武術では「仕掛けの先」とも呼ぶ。

2)「後の先を活かす」とは、相手の攻撃をいち早く察し(読み取り)、相手の攻撃に対し〈防御×攻撃〉によって先をとり攻撃をすることである。これを拓心武術では「応じの先」とも呼ぶ。

3)「為合いの先を活かす」とは、相手との攻防(試合・仕合い・為合い)の流れの中で先をとり(機先を制し)、攻撃することである。これを拓心武術では「為合い(しあい)の先」とも呼ぶ。

  • なお、「為合い(しあい)の先(せん)」とは、後で述べる「先々の先」を到達点としているので、「先々の先」と一体と考えて良い。だが、厳密に言えば、拓心武術の修練における「為合いの先」とは、相手との〈読み合い〉を意識し、それを制する攻撃法である。一方、拓心武術における「為合いの先」を包括する「先々の先を活かす」とは、相手の攻撃の「起こり」が見えないうちに、相手の気を察し(読み取り)、それを制するというものである。すなわち「先々の先を活かす」とは、無益な戦いを回避する道であり、武により自己を活かすのみならず、他を活かす道を知ることなのだ。さらに言えば、先々の先を活かすことは、組手修練の原則のみならず、自己完成のための原則である。

以上、修錬用語辞典より

心技体の統一のために

 

「制心」「制機」「制力」の実践

1)「制心」とは心を活かすこと

2)「制機」とは機を活かすこと

3)「制力」とは力を活かすこと

 

 

参考

 極真会館増田道場の組手修練を増田章が考案した拓心武術を母体にした拓心武道メソッドに則って行います。

 拓心武術とは、増田章が極真空手を初め、様々な格闘技、武術の技術を取り入れ、編集した技術と修練体系です。拓心武道メソッドとは、修練者の身体の可能性を開拓し、心を磨き高めていくことを目指すものです。

 なお、拓心武術は絶えず更新を続けます。なぜなら、拓心武術とは、武術のみならず、人間の本質を探究し、かつそれを活かす道だからです。物事を活かす道に終わりはありません。そして、武術修練を活かし、人間としての人格を高めて行くのが拓心武道という哲学です。その哲学は、決して難しいことではありません。なぜなら、一人ひとりがよりよく生きるための哲学だからです。

  • 初心忘るべからず

「初心忘るべからず」は室町時代に「能」を発展させ、芸の修行を極めた、世阿弥という名人が残した言葉です。拓心武道メソッドにおける心構え、その時々の「初心」を忘れずに自己を開拓し、活かし続けます。そして、見事な技、そして、あらゆることに対応する芸(技能)を体得していくのです。ゆえに拓心武道メソッドは、今後も本道場の門下生の成長と育成のために研究を続け、それをまとめ上げなければなりません。ゆえに終わりはありません。

  • 「初心忘るべからず」に関するコラム

 

 

備考

  • 2021/2/10:一部加筆修正
  • 2021/8/25:一部加筆修正
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