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組手型の記述方式(ルール)〜組手型の稽古を始める前に

 

1. 組手型(KUMITE-GATA)」と約束組手(YAKUSOKU-KUMITE)の位置づけ

一般稽古では、「基本組手型」を通して、組手技の応用法とその原理原則を学びます。
また、組手型の稽古に併せて、
「約束組手」の稽古も行います。

IBMA極真会館増田道場においては、約束組手とは組手型の稽古の中に含まれます。両者には共通点もありますが、次のような違いもあります:

項目 組手型 約束組手
重視する点 精緻な感覚の追求 技への慣れと心身の順応
稽古方法 大雑把な反復は避ける 反復練習を重視(大雑把でも可)

2. 「組手型(KUMITE GATA)」の成り立ちと特徴

組手型(KUMITE-GATA〜形)は、増田章古今東西の武術・格闘技の技を研究し、それらを融合して考案したものです。
そこには次のような技術的要素が含まれます:

  • 日本の伝統的な武術の技
  • ボクシングやレスリングなど、西洋格闘技の技

なお組手型(KUMITE-GATA)は、「拓心武道」の修練体系の一部であり、同時に「拓心武道メソッド」の中核を成します。


3. 「組手型(KUMITE-GATA)」の記述方式(ルール)

組手型の名称は、一定のルールに従って構成されています。
このルールを理解すれば、名称を聞くだけで技の構成がイメージできるようになります。

● 組手型(KUMITE-GATA)の基本構成

組手型は以下の要素で構成されています:

仕掛け手(攻撃側/Xとして表記)
  • 技(攻撃)の種類(前手、後手、前足、後足など)
  • 攻撃の位置(上段/中段/下段 など)
応じ手(防御・反撃側/Yとして表記)
  • 間合い調整法(入り身/退き身 など)
  • 防御技(受け技)
  • 攻撃技(反撃技としての技)
 
その他
  • 組手型の表記の中にある「×」の表記は「技」と「技」とを掛け合わせる意味を表しています。

 

◎これらを順に読み取っていくことで、技全体の流れが理解できます。

 X1・X2(X…)→Y1×Y2×Y3(Y…)


4. 組手型(KUMITE-GATA)名称の記述方式と読みとり方の一例

 

◾️例1:【順・上段・直突き】に対し→ 【入り身) × 肘内受け × 順・上段直突き】

【記述方式】
X【順(X1)上段(X2)直突き(X3) 】

↓に対し

Y【入り身(Y1) × 肘内受け(Y2) × 順/上段/直突き(Y3)】
【解説1】

X・仕掛け手 ①技の種類(X1)②攻撃箇所(X2)③技名(X3)

↓[に対し]

Y・応じ手 ①間合いの調節(Y1)×(→)②防御技名(Y2)×「③技の種類/④攻撃位置/⑤攻撃技名(Y3)」

【解説2〜読み取り方】
X・仕掛け手(SHIKAKE-TE)
  • ①「順(前手)」:突きの種類(X1)
  • ②「上段」:攻撃位置(X2)
  • ③「直突き」:攻撃技名(X3)
Y・応じ手(OUJI-TE)
  • ①「入り身」:応じ手の間合い調整法(Y1)
  • ②「肘内受け」:応じ手の防御技(Y2)
  • ③「順」技の種類(反撃技Y3)
  • ④「上段」:攻撃位置(反撃技Y3)
  • ⑤「直突き」:攻撃技名(反撃技Y3)

◾️例2:【逆・上段・回し蹴り】に対し→ 【退き身×小手受け・下段払い × 逆・下段回し蹴り】

【記述方式】
X【逆(X1)上段(X2)回し蹴り(X3)】  

↓に対し

Y【退き身(Y1) ×小手受け・下段払い(Y2) × 逆/下段/回し蹴り(Y3)】
【解説1】

X・仕掛け手 ①技名(X1)②攻撃箇所(X2)③技名(X3)

[に対し]

Y・応じ手 ①間合いの調節(Y1)×②防御技名(Y2)×「③技の種類/④攻撃位置/⑤攻撃技名(Y3)」

【解説2〜読み取り方】
X・仕掛け手(SHIKAKE-TE)
  1. ①「逆(後足)」:蹴りの種類(X1)
  2. ②「上段」:攻撃位置(X2)
  3. ③「回し蹴り」:攻撃技名(X3)
Y・応じ手(OUJI-TE)
  1. ①「退き身」:応じ手の間合い調整法(Y1)
  2. ②「小手受け・下段払い」:2種の防御技(連絡技への対応)(Y2)
  3. ③「逆」:技の種類(反撃技Y3)
  4. ④「下段」:攻撃位置(反撃技Y3)
  5. ⑤「回し蹴り」:攻撃技の種類(反撃技Y3)

◾️例3:【上段・直突き】に対し→【退き身 × 払い受け × 上段・直突き】

【記述方式】
X【上段(X1)直突き(X2) 】

↓に対し

Y【退き身(Y1) × 「払い受け(Y2) × 上段/直突き(Y3)」】

 

【解説1】

X・仕掛け手 ①技名(X1)②攻撃箇所(X2)/③技名(X3)

↓[ に対し]

Y・応じ手 ①間合いの調節(Y1)(Y1)×②防御技名(Y2)×「③技の種類/④攻撃位置/⑤攻撃技名(Y3)」

【解説2〜読み取り方】

X・仕掛け手(SHIKAKE-TE)
  • ①記名なしの場合:攻撃技(突き)が順と逆の技を交互に出されることを示す(X1)
  • ②「上中段」:攻撃位置(X2)
  • ③「直突き」:攻撃技(X3)

Y・応じ手(OUJI-TE)

  • ①「退き身」:間合い調整法(Y1)
  • ②「払い受け」:防御技(Y2)
  • ③「記名なし」:何も記名がなければ、順と逆の技を交互に出す。
  • ③「上段」:攻撃箇所(Y3)
  • ④「直突き」:攻撃技名(Y3)

※「連絡技」の場合、攻撃・防御ともに技が連続で出されることを示し、名称に「連絡」が含まれることがあります。
※攻撃技(反撃技を含む)の前に「順、逆」「前外、後外」「前内、後内」など、攻撃技の種類を示す表記がない場合は、2種類の攻撃技を交互に出すと理解してください。


5. 著作に関する備考

組手型の構成法および名称はすべて増田章の考案による独自の体系です。
これらは著作物として法的に保護されています。


 

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