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「その場稽古」と「移動稽古」(その場移動/前3本移動、他)

「その場稽古」と「移動稽古」

 
 突き技や蹴り技にはその場を動かずに技を作るものと動きながら技を作るものとがあります。前者を「その場技」、後者を「移動技」と呼びます。また、技を磨くための稽古法としては、「その場技」を磨く稽古法を「その場稽古」、移動技を磨く稽古法を「移動稽古」と呼びます。

 考えなければならないことは、その場を動かずに最高の技を作ることと動きながら技を作ることの両方をしつかりと稽古することです。初心者にとっては動かずに技を作る「その場稽古」の方が理解しやすいかもしれません。一方、組手などを行うと動きながら技を作る「移動稽古」の必要性を感じてくるでしょう。しかしながら、最高の技を作るためには、その場稽古と移動稽古の両方を行い、技の成り立ちについてより深く学ばなければなりません。

 移動稽古には、様々な立ち方から、前方に動きながら技を作り、技を出し切ったら、元の位置(基点)に戻る稽古法を「その場・移動稽古(法)」と言います。また、前方に動きながら技を作り、技を出し切ったら、今度は後方に動きながら、技を作る。さらに前方、後方と動きながら技を作ることを繰り返す。そのような稽古法を「その場・前後移動(法)」と言います。

また、前方に動きながら技を作ること(技を出す)を三本(3回)行った後、後方に方向を変えて(転身)、再び前方に三本、動きながら技を作ります。さらに三本移動技を出したら、後方に方向を変える(転身)。そこからは、同様に移動技の稽古を繰り返す。そのような稽古法を「前3本移動稽古」と言います。また、三本、前方に動きながら技を出した後、転身せずに、後方に後退しながら技を出す稽古法は「前後3本移動稽古(法)」と言います。 

 

「その場移動稽古」「その場前後移動稽古」「前三本移動稽古」「前後三本移動稽古」


 

備考

「その場技」とは、その場を動かず、最大の威力を発揮させる技のことです。一方、「移動技」は、運足を用いて「制位」を行い、さらに移動のエネルギーを加える技です。

  • 2019-12-18:加筆
  • 2020-6-30:加筆修正

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