心を高め身体を拓く空手

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見取り稽古

見取り稽古

 見取り稽古とは、先生のみならず、先輩や同輩の技を見て、自分との違いを感じ取ることです。そして、その違いによって、自分の体の使い方やあり方を考えることです。また、相手の技や姿と自己の技と姿を重ね合わすことにより、自己の身体の使い方や考え方の理解が深まります。そして、自己の身体の使い方や考え方が深まることにより、より自己を活かすことができるようになります。また、自己を活かすことは、他者を活かすことにつながります。つまり、見取り稽古とは、拓心武道の修練目標である、自己を活かし、他者を活かすための基盤となる稽古の一環なのです。

 この見取り稽古の心構えを持たなければ、空手武道の上達も難しいものとなるでしょう。

 

見取り組手稽古

 見取り組手とは、指導者が安全性や技術レベルを考慮し、稽古参加者から一組を選び組手を行わせ、その組手の様子を全員で観戦し、その戦術を分析する稽古です。

 戦術の分析とは組手の分析です。分析の仕方として、最も易しいものは、防御できなかった技は何か、相手に当たった技術は何か、を理解することです。さらに、高いレベルとなれば、なぜ防御できなかっか、なぜ攻撃が当たったか、という結果に至ったプロセスを分析してください。

 さらに、高いレベルになれば、局所的に攻防を見るのではなく、全体的に攻防を分析したり、対戦者、各人の性格、得意技、防御技術など、より細部にわたって情報を集め、それを分析するようになるでしょう。

 一般稽古を指導する指導員は、稽古参加者にただ組手稽古をさせるのみならず、他の者の組手を見せたり、他の者からの分析を聞いたりして、自己の技術を外から見る習慣をつけさせましょう。

 以上のような組手稽古を行わなければ、弱い相手に強いだけの技術しか身につきません。また自己の実力が理解できません。拓心武道の目標は、強い相手にも自己を活かして、負けないように戦うことができるようになることです。

 

 

組手稽古の仕方

 拓心武道メソッドでは、闇雲に相手を変える組手稽古を行いません。なぜなら、まずは組手型や約束組手稽古で練習した「読み取り力」、そして「応じ」の技術を高めるためです。すぐに相手を変えて組手を行えば、せっかく相手の技や戦い方を読み取る意識が芽生えてきたのに、その意識の内容を忘れてしまうからです。

 拓心武道メソッドでは、先ず持って読み取り力と応じの能力を身につけることを目指します。そしてある程度、読み取り力と応じ力(応じ技)が身についた時点で、相手を変えて組手稽古を行います。また、拓心武道メソッドでは、相手にダメージを与えたり、勝負偏重(勝つことが全てという価値観)の試合を基本としません。

 拓心武道メソッドにおける試合は、勝ち負けの経験を多く積み、自己の心身により多くのデータベースとより良い選択の回路を作ることです(空手武道のための)。

 もちろん、試合に負ければ悔しいのが人間です。だからこそ極真会館増田道場では、初心者のうちは勝ち負けにこだわることを戒めるのです。そして試合の勝敗にこだわらず試合を経験することを勧めます。ただし、勝敗にこだわらないと言っても、試合の内容を確認することは重要です。つまり、試合後、試合の映像を見て、自己の組手の内容や技術を分析することが重要です。以上のような試合後の映像分析も見取り稽古と言っても良いでしょう。

 

 

 

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