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第五章)組手型(KumiteGata)について

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組手型とは何か

  組手型とは、相手からの攻撃に対する対応の仕方を学ぶ、拓心道空手独自の修練方法である。また、各種・基本組手技の運用法を理解をするための手段である。さらに言えば「応じ技」の理法を理解する方法だ。また、初心者が組手修練を始める前の準備として、組手における攻防の「より善い手筋」を学ぶ独自の修練方法の一つでもある。また組手型には、対打撃技のみならず、他者から掴まれた際の応じ技や反撃技を投げ技や逆技とする組手型もある。
この「組手型」は、拓心道空手のもっとも重要なものだと言っても過言ではない。喩えれば、組手型によって優れた技能から育まれた技を苗として育む手段となる。また、その苗を修錬者の心身という土壌に植え込んでいくのである。
拓心道空手の修練理論では「組手型」は定式によって示される。その定式化によって、仕掛け技や応じ技の種別によって一覧表化できる。本書では、初級者から有段者までが最低限学ぶ組手型の一覧表(四十八手)を掲載しておく。だが、このほかにも掴みに対する組手型や反撃技に投げ技や逆技を用いる組手型などがある。全て合わせると二百種以上の組手型がある。また組手型の定式は以下のようになる。

◎「他者(相手)の攻撃技に対し〈防御技×反撃技(攻撃技)〉で制する」

なお、この定式における「防御技✖️反撃」(防御技クロス反撃)とは「応じ技」の定式でもある。応じ技については、本書の応じ技の章でも述べたが繰り返す。「応じ技」とは「相手からの攻撃技を無力化、あるいは弱体化し、間髪を容れずに反撃を行い相手を制する技」である。この応じ技とは、攻撃技と防御技を合体・融合させて、その相乗効果によって相手を制する技でもある。
拓心道空手の修練では、基本組手技や応じ技の運用法を定式によって整理して修練者に伝える。そして、それらの定式を理解すれば、初心者でも技の運用法と技のイメージがし易くなる。また組手型によって「技の局面的運用法のモデル化」をすることで、無数、かつ多様な技の運用法を誰もが理解できるようになる。
拙い喩えだが、私は組手型修練によって全ての修錬者の心身に優れた技の苗を植え込むことが可能となると考えている。そして他の武術や各個体が創出した「優れた技」を修練体系の中に摂りこむことが可能となる。ただし、組手型によって植え込まれた苗を育て「優れた技」という花を咲かせるには、修錬者の資質と努力によるということは言うまでもないだろう。
この組手型修練は修練者にとって組手修練を凌ぐほどの意義と効果があると考えている。また老齢者や初心者には組手型修練のみ実施しても効果があるだろう。ただし、それが高いレベルで体得されるには、組手技能と比例している。換言すれば、組手技能のない者が組手型を行えば技のレベルが一目瞭然となる。
私は、組手における技と技能の差を理解し、その差を埋めるためにも組手型修練が必要だと考えている。また、初心者が組手型を習得せずに組手修練を行えば、組手における技の攻防が力任せになったり、緊張したものとなる。また、相手からの技に対し行き当たりばったりとなり、出鱈目な組手となるはずだ。拓心道空手の修練理論では、そのような組手修練を良くない事として戒めている。
組手修練とは、修練原則を意識し、また組手型によって習得した基本技の運用法を基に新たな基本技の運用法の創出を目標として行う修練だ。個々の修練者が自らの心身を活かした技を創出していくことを目標としている。(心撃不敗の修練理論より)

 

◎「他者(相手)の攻撃技に対し〈防御技×反撃技(攻撃技)〉で制する」

 

組手型修練(稽古)を始める前に必ず理解すること

  • 組手型の名称の読み取り方にはルールがあります。ルールを覚えれば、組手型の内容がすぐにわかります。→組手型の名称の読み取り方
  • 組手型には作法があり、作法を先ず覚えると理解しやすいです。作法には礼法と間合いの原則、また十字礼(礼と書いていますが礼法というより開始合図のようなものです)などの作法です。
  • 組手型の修練は、攻撃技、防御技、運足法などの基本技術を正確に習得していなければ、効果は半減します。組手型の修練は仕掛け手(受け)と応じ手(取り)の基本技術のレベルが高いほど効果があります。ゆえに基本技術のレベルの低い者と組手型稽古を行う場合は、低い者のレベルを理解し、かつ不足分を補いながら行うことが肝要です。
     

◎組手型の名称の読み取り方にはルールがあります。そのルールを理解すれば組手型の習得が早まります。

組手型の修練について

 組手型の修練とは、IBMA極真会館増田道場の修練体系に含まれる拓心武道空手の修練方法です。極真会館増田道場では極真空手のみならず、拓心道空手の修練を取り入れています。

 

拓心道空手は武術修練の体系であると同時に武道哲学です。その理念に関しては以下の書籍を参考にしてください。

 

 

必修組手型48手(組手型48手)について

  • 必修組手型48手の動画のアップはもうしばらくお待ちください。
  • 必修組手型とは、TS方式の組手法(試合修練)を行うために必要な攻撃技活用と防御技×攻撃技の原理と原則を習得するためのものです。組手型の修練と試合修練は車の両輪の如く、武術修練に必要な要素です
  • 表(おもて)と裏(うら)の表記について→修練用語辞典
  • 必修組手型を学ぶためのページ

 

 

 

 

極真会館増田道場の修練体系

 

 

 

 

拓心武道空手の組手修練による効果〜心身の地平をより善く開拓する 

 

 拓心武道空手の修練の効果について大まかに述べておきます。まず、拓心武術を基盤とする「拓心武道空手」の修練においては、まず「技術の研鑽」と技術活用のための「技能の習得」を目標としますその目標に到達するために、TS方式の組手修練を行います。TS方式の組手修練は、防具を活用した「顔面突きの攻防あり」の組手法です。また、技術活用の原理原則を学ぶための「組手型」の修練を併用して行うことで、空手経験のない人に対しても、従来の倍以上のスピードで上達することが可能となるはずです。

 おそらく、未経験者は「顔面突きの攻防あり」の組手修練は怖い、難しいと思われると思います。しかしながら、安心して下さい。拓心武術(拓心武道メソッド)の修練体系に沿って組手修練を行えば、思ったよりも難しくないことがわかると思います。また、その奥深さ、楽しさを実感するでしょう。ただし、この実感は拓心武術の修練体系があってのことです。ただ、闇雲に顔面を撃ち合えば良いと言うものでは決してありません。補足を加えれば、拓心武術の修練方法は、単純に力に頼るような強引な修練法ではありません。

 拓心武術の修練は、技術・技能の上達の原理の体得を第1義とし、さらに試合修練において、理法の体得を目指します。さらに、武術を意識した修練を通じ、一人ひとりの身体の可能性を開拓し、心の機能を高めていくことを目的としています。

 最後に、拓心武道空手の修練は柔軟な感覚をもつ子供達には、感性教育として有意義となると思います。また、柔軟性を喪失しつつあるシニア世代の方々の心身ならびに感性を取り戻す修練(機能回復・リハビリ)となると思っています。

 

 

 

 

 

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