TS方式の簡単説明/ワンポイントレッスン

一部修正 

  TS方式には技術の限定により、「ヒッティング・ベーシックスタイル」「ヒッティング・アドバンススタイル」「ヒッティング・フリースタイル」と3種の組手方式があります。

 TS方式の組手競技(試し合い)では、突きや蹴りをヒットポイント(以下の表を参照してください)にクリーンヒットさせれば「技有り」となります。技ありには点数(ポイント)が付与され、その点数の多寡で勝敗を決めます。つまりTS方式は完全ポイント制です。なお、基本的にはダメージの多寡は、判定の材料にしません。ゆえに、練習方法や競技方法は、防具を着用し、なるべく身体へのダメージを極力なくして行います。そのことにより、伝統的な極真方式の競技方法と異なり、体力差による影響を少なくして、競技技術を磨きあい、かつ競技技能を高め合うことができます。さらに、怪我が少なくなり、組手や競技の反復回数を飛躍的に増やせます。そのことは、技術と技能、すなわち身体能力のみならず、感覚を磨き高めることにつながるのです。その効果は、子供のみならず壮年や老年に至るまでに及ぶことでしょう。

TS方式組手法の目標

 TS方式組手法の目標は、攻撃技術と防御技術を勝利するために巧みに駆使する技能(スキル)を高めることです。攻撃技術とは、自分の身体を操作し打撃技を作り、その打撃技を相手に正確に当てる技術です。防御技術とは、その攻撃を防御する技術です。さらに、それらの攻撃技術と防御技術を組み合わせた「応じ技」を体得し、それらを運用する技能を養成することが、IBMA極真会館の普及する空手武道競技の目標とするところです。

 

TS方式の組手競技(TS方式空手武道競技)とは?

 TS方式による組手競技とは、正確な突き蹴りの技術と相手による突き蹴りの攻撃を防ぎつつ、自己の突き蹴りをヒットポイントに正確に当てる、攻防の技能(スキル)を競い合うという競技です(詳細は競技規程を参照)。

 競技は正確かつスキルフルな「技有り」の獲得によるポイントで優劣を決します。また、反則行為などが見られた場合は、相手にポイントを加点します。また、防具を用い、打撃技によるダメージを極力減らしていますが、それでも打撃技により戦意を喪失した場合、「一本」となります。「一本」の場合は、その時点で試合終了です。一本がない場合の勝敗は、あらかじめ定められた試合時間の終了時点のポイント差で決定します。 

  • ヒッティング競技規程はデジタル空手武道教本に掲載されています。
  • TS方式空手武道競技は別名「ヒッティング」と言います。ヒッティングにはヒッティング・ベーシックスタイル、ヒッティング・アドバンススタイル、ヒッティング・フリースタイルの3種の競技方式があります。
TS方式(ヒッティング・ベーシックスタイル)によるヒットポイントと点数

 

 

 

備考/参考資料