昇段講習会2022年6月5日の模様

 

 2022年6月5日、昇段講習会が実施されました。今回は、初段と二段位の昇段を目指す人対象の内容でした。

ただし、霊峰の指導に関しては、本来、昇級審査で終了している修錬項目です。しかしながら、ほとんどの人が正確に習得していませんでした。

 本来、昇級審査も評価を確認してB +評価以下なら、習得していないと思ってください。しかし、ほとんどの人が確認と継続修練をしていなかったようです。また、伝統型や伝統技の同様です。自分の昇級審査の評価でB +評価以下のものがある場合は、昇段審査は1回では合格しないと考えてください。

 本道場の修練項目である組手型には、組手修練のための技のみならず、護身術としての技などが含まれています。また、組手技のみならず伝統技、そして独自の武器の仕様を想定しています。その技術体系を拓心武術と言います。

 極真会館増田道場の初段は大体40種類ほどの組手他、二段位以上は80種類以上、三段位は120種類以上、4段位以上は160種類、五段位は200種類以上の理解が必要です(護身術も含む)。断っておきますが、組手型は一つの攻撃技に対し一つの応じ技で1種類の組手型と数えます。また、倒し技(投げ技)や逆技を含めると、さらに多くなるかもしれません。

 また、組手型は共通の作法を基礎にして、基本組手技の活用が示されています。空手が左右の突き蹴り、さらに連係技としての打撃技を基本技とするなら、その技に対する対応法(応じ技)を理解していなければ、より善く戦う道を導き出すことは困難でしょう。つまり、黒帯が40〜200種類の応じ技を理解していることは当然至極のことなのです。

 最後に、昇段に最も重要なことは組手技能です。だたし、その組手技能は試合に勝つことも含みますが、大事なことは試合に勝つことではありません。より大事なことは、極真会館増田道場における空手武道修練において、基本技の習得とその活かし方(活用法・理法)を理解することです。くれぐれも、昇段審査を受審する人は、以下の講習会の内容を再度確認してください。また、伝統型の稽古と組手の稽古を真剣に行なってください。そうでなければ、合格は困難だと思います。なお、審査に不合格となっても、繰り返しチャレンジすれば、必ず上達します。もし、より早く合格したければ、教本などを参考に、技の稽古のみならず、修練理論を学ぶと良いでしょう。修練理論を理解できる人の上達は早いです。一方、身体能力に頼る人は、上達が遅いと思います。(増田 章)

 

注意

 増田道場のみなさんへ〜増田道場の動画教本はIBMA空手武道チャンネル(ユーチューブチャンネル)に全て掲載されていると思っているのではないですか?

 増田道場の修練法の動画は、デジタル空手武道教本において整理されています。ゆえに、独習はデジタル空手武道教本を使って行なってください(通信教育の際も同様です)。

 

  • 組手映像は最後の方です、先送りして閲覧してください。

 

 

その他、参考資料