ボクシングの採点基準(参考資料)
出典:ボクシングファン.net
基本は10ポイント・マスト・システム
ボクシングはタイトルマッチに関わらず、10ポイント・マスト・システムという採点方式が採用されています。10ポイント・マスト・システムとは、各ラウンドごとに、どちらか優勢なボクサーに10点、劣勢なボクサーに9点を与え、できるだけ10対10を付けずに、ポイントを付ける採点方式です。
わずかな差でも優劣を付けるため、次のような採点基準があります。
ボクシングの採点基準は4段方式
(1) 有効なクリーンヒット
ボクシングのタイトルマッチで最も重視されるのが有効なクリーンヒットです。有効なクリーンヒットとは、相手にダメージを与える顔面やボディへのパンチで、有効なクリーンヒットの数が多ければ、文句なしにポイントを奪取できます。
(2) 積極的な攻撃姿勢
有効なクリーンヒット数が同じ場合や全くない場合は、積極的に攻撃を仕掛けて、パンチを出しているかどうかをチェックします。ただし、手を出さずにガードを固めて前へ出ているだけでは攻撃とみなされず、ポイントを奪うことはできません。
(3) ディフェンス(防御技術)
有効なクリーンヒットでも、積極的な攻撃姿勢でも優劣が付かない場合は、相手の攻撃を無効にするディフェンス技術が評価されます。ただし、全くパンチを出さず、ディフェンスに専念したり、足を使って逃げ回っているだけでは、ポイントは奪えません(逃げ回るボクシングスタイルじゃあ、ファンは満足しませんよね)。
(4) リングジェネラルシップ(主導権支配)
有効なクリーンヒット、積極的な攻撃姿勢、ディフェンス技術でも優劣を付けることができない場合は、どちらが試合の主導権を支配しているのか、つまり、どちらのペースで試合が進んでいるのかで優劣を付けます。
採点に大きな影響を与えるノックダウン
ボクシングの華と言えば、KOですね。
ファンを熱狂させるダウンは採点にも大きな影響を与え、ノックダウンを1度奪うと10対8、2度奪うと10対7になり、ノックダウンを奪ったボクサーは一気にポイント差を広げることができます。
また、相手がダウンしなくても、KO(ノックアウト)寸前のグロッキーな状態で、圧倒的に優勢な場合はノックダウンと同じように1ラウンドに2ポイント差を付ける場合があります。