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組手型の名称の読み取り方

組手型の名称について

 

本ページでは組手型(形)名の読み取り方の解説をしています。以下に組手型(形)名の例を挙げ、その読み取り方を解説しています。組手型(形)とは、増田章が創設した空手武道の組手技の習得および拓真武道の修練のために必要なものです。なお、組手型(形)には、技の原理の習得を目的する「基本組手形」、さらに多彩な技術の組み合わせとその応用原理を学ぶ「応用組手型(組手型)」があります。読み取り方はルール化されていますから、読み取り方のルールを理解すれば、子供でも技術の成り立ちを簡単にイメージできるようになるでしょう。しかしながら、その技術を正確に体得するには、実際に稽古するのみならず、組手型によって表された技術を活用するコツのようなもの(原理原則の体得=理法の体得)をしなければなりません。

 

組手型(形)の名称の読み取り方 

 組手型(形)は初めての人が聞けば、「何のこっちゃ?」となりますが、文字にすれば、その組手型がどのような組手型であるかがすぐに理解できます。それは小学生3年生ぐらいになれば全く問題ありません。

 組手型(形)には、全て名称がつけられています。また、その名称の読み取り方の規則(ルール)を理解すれば、どのような組手型かが、すぐに理解できるようになっています。読み取り方の規則(ルール)を覚えれば、組手型によって、相手を攻撃する方法・戦術(仕掛け)を始め、相手の攻撃技(突き技、蹴り技、掴み、武器を使った攻撃など)に対し、どのように自己を防御し、かつ相手を攻撃すれば良いかが理解できます。また、機先の理法による「後の先の攻撃」である、「応じ」を学ぶことができます。「応じ」とは、間合いの調節や防御技により、相手の攻撃を弱体化させ、反撃を行う戦術のことです。

 組手型(形)の1種である、応用組手型(組手型)は、数百種類に及びます。戦いの局面は多様(無限)に近いものです。そのような複雑で、予測不可能な局面に対する場合、たとえ完全な予測が不可能だとしても、類似の形態を判断したり、原理原則に当てはめ単純化したりすることで、より判断を迅速、かつ妥当なもの(その局面において)としていきます。つまり、複雑、かつ予測不可能と思われるような局面の中にあると思われる、普遍性、法則を感じ取る感性と技術を養成することが組手型(形)修練と組手修錬の目的です。その普遍性、法則は「理法」とも言い換えられます。組手型は相手の攻撃に対し、防御技と攻撃技によって応じる「後の先」の形態が基本です。(増田 章)

 

組手型の名称の読み取り方のルール

 

組手型の表記には規則があります。以下の項目をよく理解してください。

  1. 「対し」の前の①②③の部分は相手の「仕掛け技」が何であるかを示しています。
  2. その後に続くカギ括弧(「」)の部分は相手の仕掛け技に対する自己の「防御技と反撃技」すなわち「応じ」の内容を示しています。
  3. 「×(クロス)」という記号の示す意味は、「技」と「技」とを組み合わせ、「新たな技」を創出することを意味しています。
  4. 「技名」と「技名」の間にある「-」という記号は、「技」と「技」とを連続させるという意味です。これを「連絡技」と呼びます。
  5. 組手型(形)には「機先の理法」に則り、「先の型(仕掛けの型)」と「後の先の型(応じの型)」の2種があります。組手型における「先の型(仕掛けの型)」は「仕掛けの組手型」として「基本組手形」「組手型(応用組手型)」と分けています。なお、組手型は「後の先の組手型(応じの組手型)」ということとなります。
  6. 名称の読み取り方のPDFはこちら

2021年2月加筆修正

 

組手型の名称の読み取り方の例

 例1)順上段直突きに対し「入り身×肘受け×順上段直突き」

 

【例1の解説】

①上段直突きに対し「入り身④×肘受け受け⑤×上段順直突き

 

  1. ①の部分は突き技が順か逆かを示しています。
  2. ②の部分は仕掛け技の攻撃目標の種類、上段/上中段/中段/下段など
  3. ③の部分は仕掛手の攻撃技の名称です。
  4. ④の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の間合いの調整の仕方を示しています。
  5. ⑤の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の防御技(受け技)の種類を示しています。攻撃技が2種類(連絡技)の場合、防御技も2種類明記されます。
  6. ⑥の部分は応じ手が攻撃技を防御した後に反撃する技名を示しています。

 

例2)逆上段回し蹴りに対し「退き身×小手受け下段払い×逆下段回し蹴り」

 

【例2の解説】

 逆①上段回し蹴りに対し「退き身④×小手受け下段払い⑤×逆下段回し蹴り

 

  1. ①の部分は仕掛け技が順か逆かを示しています。
  2. ②の部分は仕掛技の攻撃目標の種類、上段/上中段/中段/下段など
  3. ③の部分は仕掛け技の名称です。
  4. ④の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の間合いの調整の仕方を示しています。
  5. ⑤の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の防御技(受け技)の種類を表しています。攻撃技が2種類(連絡技)の場合、防御技も2種類明記されます。
  6. ⑥の部分は応じ手が攻撃技を防御した後に反撃する技名を表しています。

 

 

例3)上中段直突き(順/逆)に対し「退き身×払い落とし受け×上中段直突き(順/逆)」

 

【例3の解説】

 上中段直突き(順/逆)に対し

            「退き身④×払い落とし受け⑤×上中段直突き(順/逆)

 

  1. ①の部分は仕掛け技(攻撃技)の攻撃位置を示しています。上段/上中段/中段/下段など
  2. ②の部分は仕掛手の攻撃技名(仕掛け技の名称)です。
  3. ③の部分は仕掛手の攻撃技が順突きと逆突きを交互に行うということを示しています。1種類の場合は、②の部分の前、例えば、直突きの前に「順」または「逆」の記号が入ります。また、攻撃技が2種類の場合は、③の部分に連絡技と明記されます。
  4. ④の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の間合いの調整の仕方を示しています。
  5. ⑤の部分は応じ手が攻撃技を防御する際の防御技(受け技)の種類を示しています。攻撃技が2種類(連絡技)の場合、防御技も2種類明記されます。
  6. ⑥の部分は応じ手が攻撃技を防御した後に反撃する技名を示しています。
  7. ⑦の部分は、応じ手の反撃技が順と逆の反撃技を交互に行うということを示しています。

 

組手型の修練は拓心武術の修練法の柱

 IBMA極真会館増田道場では、極真空手の基本修練に拓心武術の修練が加えられています。拓心武術の修練は、組手型の修錬にあわせ、TS方式の組手法(ヒッティング方式)を修練の柱としています。

 TS方式の組手法は極真空手が封印した、顔面突きありの組手修練を防具の使用により、解禁しています。IBMA極真会館増田道場は、その組手法を修練の手段として、打撃技の活用のための道理を追求していきます。そいて大山倍達先生の創設した極真空手を高め、かつ新しい空手道を創造してゆきます。増田が考える新しい空手とは、極真空手の基本を活かし、極真空手、そして武道の原点に回帰し、「道を」追求していきます。

 

基本組手形について

 極真会館増田道場では、組手型とは別に、基本組手形というものがあります。この基本組手形は、後の先の組手型のみならず、「仕掛けの形(先の形)」も組み込んであり、組手における基本的な攻防の原則を表現しています。

 

 

備考

  • 2019-4-11:一部改定
  • 2021/9/12:一部修正
  • 2021/9/18:ページタイトル変更、一部加筆修正

第4章 組手型

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