映像レッスン〜上級者、有段者特別稽古 2019/2/11

 

2019/2/11(月)に行われた上級者、有段者特別稽古の映像です。内容は、組手技基本の稽古、組手型の稽古、組手稽古です。この映像レッスン以外に、増田 章の組手型の解説と模範組手のみ編集した映像レッスンもあります。合わせて閲覧してください。

補足解説

  • 教本2の増田の模範組手は、頭部打撃なしの組手法である。頭部打撃ありの組手法を行った場合、手構えや攻撃方法が異なってくる。
  • このTS方式の組手法は、頭部打撃あり(TS-α方式)の組手法に切り替え、移行しやすい組手法である。TS方式の組手法を経験してから、頭部打撃ありの組手に移行するのが、増田 章は、より良い方法だと考えている。また、増田は組手では、可能な限り、打撃技のスピードを遅くしている。この意味をIBMA極真会館の空手道修練者は理解してほしい。可能な限り、スピードを落とし、力を抜く。そのようにして、より本質的かつ原理的な動きを体得することが重要である。
  • 増田武道は、スポーツ的側面(楽しさ)もあるが、武術的側面(真剣勝負)もある。そして武道的側面(人間教育)がある。〈スポーツ〉ー〈武術〉ー〈武道〉の3身一体の武道がIBMA極真会館の武道だと覚えておいてほしい。
  • 組手技の基本は、ほぼ皆が同じ形で覚えること。組手技(単語)、組手法と組手型(文法)、理念(哲学)が一体となり、修練体系が編まれていて、それを体得、理解することが空手道だからである。そして空手道を共有することで、仲間が家族同様な存在となる。
  • 組手技は基本と言っても、多様な技術が基本として網羅されている。そして基本が身についたら、その基本技(単語)を応用して、自分の技(熟語)を創っても良い。また、組手には原則や原理技、理念があるが、それを必ず理解、共有すること。組手は他者との対話、コミュニケーションである。ただし、組手スタイルは基本技が身につき、組手法や理念を真に理解できているのなら、自分のスタイルを創っても良いだろう。しかしながら、基本技に内在する原理技、組手法に内在する原則が十分に体得されていないのに、自分のスタイルを作りたがる者には、不敗の態勢は作れないだろう。そのような者は、その奇術によって勝利することにより、自分の奇形を誇るようになるだろう。しかし、そのような心のあり方は、人間性までが奇形となるに違いない。そのような者を忌み嫌うのが、日本武道の真髄である。
  • 日本武道は、普遍的な動きや形、そして万物一体の心を育むことを目指す。つまり、原理原則の基本を追求することである。それがIBMA極真会館空手道における稽古である。ただし、心の本質を理解するには、人によっては長い年月を必要とするかもしれない。ゆえに、一生の修練、修行だと考え、気長に努力を続けることが重要である。

 

 

教本1)全体の映像

 

教本2)組手型の解説及び増田模範組手の映像