組手立ち(正式名称:左右自然体組手立ち)
組手立ちとは、組手技修練の基本です。この立ち方(構えを含む)を基盤として、様々な組手技の修練を行います。組手立ちには2種類あります。一つは左自然体組手立ちです。もう一つは右自然体組手立ちです。組手や組手型修練の際は通常、「左自然体組手立ちは右利きの人の組手構え」となります。また「右自然体組手立ちは左利きの人の組手構え」となります(あくまで一般的にであり、例外もあります)。習得の際は、伝統技の立ち方や基本と同様に、「両足の縦と横の間隔」「手構え」を正確に習得することが重要です。
昇級審査のポイント
- 審査では5つの観点から審査されます。5つの観点とは「立ち方」「動き」「バランス」「運足」「構え」です。
- 他の立ち方と同様に、不動立ちから十字を切り、組手立ちになります。
- 前足は歩幅と同じぐらい、前に出し、前足と後ろ足の体重のかけ方は、ほぼ均等とします(動きの中では、前後に体重のかけ方が変化します)。
- 前足と後ろ足の横の間隔は腰幅程度とします。
- 組手立ちでは手構えが重要です。組手技のほとんどは組手立ちで行われますので、上段の手構えの基本形ができていなければ、ほとんどの組手技で減点されます。
- 上段の手構えは、両拳が顎の高さになければ減点です。
- 上段の手構えは、肩に力が入りすぎていたり、脇があいていれば減点されます。
- 両膝を少しだけ曲げ、重心を低くします。
正面から(左自然体・組手立ち)見る
- 1)不動立ちで構える。
- 2)胸の前で両腕を十字に重ねながら重心を少し落とし、内八字立ちとなる。
- 3)十字を切りながら踵を内側に入れ平行立ちとなる。
- 4)左足をまっすぐ前に約肩幅分、前に出しながら「上段の手構え」で構える。
合わせて以下のテキストの閲覧を勧めます。
- 運足の型
- 左右自然体組手立ち3本移動
- 移動組手技